研究課題/領域番号 |
17H01374
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 陽一 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (50210729)
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研究分担者 |
菅 晃一 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (60553302)
近藤 孝文 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (50336765)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
44,070千円 (直接経費: 33,900千円、間接経費: 10,170千円)
2019年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
2018年度: 15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
2017年度: 15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
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キーワード | 放射線化学 / 量子ビーム / ナノファブリケーション / 電子加速器 / パルスラジオリシス / アト秒 |
研究成果の概要 |
極短パルス電子ビーム発生の理論的研究では電子ビーム輸送をシミュレーションし、軸方向位相空間分布に三次効果の影響がみられた。二帯域同時マイケルソン干渉計型バンチ長測定装置および光伝導アンテナ等による時間領域測定系を開発し、広範囲のパルス幅の電子ビームパルス幅測定が可能となった。 量子ビーム誘起反応の初期過程について、無極性溶媒では、従来の電子拡散定数で記述される運動だけでなく、準自由電子状態の非常に速い電子輸送機構の寄与が無視できない事を明らかにした。四塩化炭素中では、ナノ秒パルスラジオリシスおよびフェムト秒パルスラジオリシスを利用し、光励起とは主たる反応過程が異なることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超短パルス電子ビーム発生・測定系の構築および超高時間分解パルスラジオリシスを用いて、種々の物質で量子ビーム誘起反応の熱化・緩和過程を解明した。本研究のパルスラジオリシスを用いることにより、量子ビーム誘起反応の熱化・緩和過程の測定が可能となり、EUV(極端紫外線)等の次世代半導体微細加工では、新しいレジストプロセスの開発が可能となる。放射線がん治療において重要な放射線のDNAに与える効果として、DNAの直接イオン化や水和前電子の高速反応の寄与が指摘されており、前駆体であるドライ電子や水和前電子の反応性の解明は、放射線の生物影響の理解に大きく寄与する。
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