研究課題
基盤研究(A)
生後の脳においてもニューロンが産生されており、脳内を移動して目的地に到達したあと成熟する。脳に傷害が生じると、傷害部位へ移動して失われたニューロンを再生させる。本研究の実験結果から、傷害部位へのニューロンの移動が、活性化したアストロサイトによって阻害されていることが示唆された。また、傷害を受けた新生仔期の脳において、放射状グリア細胞の突起がニューロンの移動の足場として働いていることが明らかになった。このような移動を阻害するアストロサイトの形態を変化させる技術や、放射状グリアを模倣する人工足場の使用により、ニューロンの移動を促進するとともに、機能回復を促進することが可能であることが示唆された。
本課題の研究により、生理的なニューロンの移動・成熟機構と傷害後における再生機構の一端が解明された。また、そのメカニズムを操作することによって、傷害後に必要な種類の細胞を再生し、適切な場所へ移動させる新しい再生医療技術の基盤を確立した。細胞を移植せずに神経回路を再生することができれば、より低コストで安全性・有効性の高い再生医療を開発することができる。将来的には、薬学や工学系分野との連携によって、新たな産業の創出にも役立つことも期待できると考えられる。
すべて 2020 2019 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 7件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 11件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (63件) (うち国際学会 28件、 招待講演 28件) 図書 (1件) 備考 (9件)
Cerebral Cortex
巻: なし 号: 7 ページ: 4092-4109
10.1093/cercor/bhaa031
The Journal of Neuroscience
巻: 39 号: 50 ページ: 9967-9988
10.1523/jneurosci.1503-19.2019
Neurochemistry International
巻: 126 ページ: 69-73
10.1016/j.neuint.2019.03.001
生化学
巻: 91 ページ: 178-190
40021942468
Molecular Biology of the Cell
巻: 30 号: 1 ページ: 56-68
10.1091/mbc.e18-05-0286
120006626421
Science Advances
巻: 4 号: 12 ページ: 0618-0618
10.1126/sciadv.aav0618
Journal of Comparative Neurology
巻: 526 号: 16 ページ: 2631-2646
10.1002/cne.24521
120006734165
Cell Reports
巻: 25 号: 3 ページ: 624-639
10.1016/j.celrep.2018.09.068
120006537407
Journal of Neurochemistry
巻: 147 号: 5 ページ: 584-594
10.1111/jnc.14557
Cell Stem Cell
巻: 22 号: 6 ページ: 783-784
10.1016/j.stem.2018.05.015
Journal of Neuroscience
巻: 38 号: 19 ページ: 4598-4609
10.1523/jneurosci.1960-17.2018
The EMBO Journal
巻: 37 号: 4
10.15252/embj.201797404
巻: 22 号: 1 ページ: 128-137
10.1016/j.stem.2017.11.005
巻: 20 号: 4 ページ: 960-972
10.1016/j.celrep.2017.06.089
Stem Cell Report
巻: 9 号: 1 ページ: 203-216
10.1016/j.stemcr.2017.05.024
Advanced Healthcare Materials
巻: 6 号: 11
10.1002/adhm.201700183
J Neurochem
巻: - 号: 6 ページ: 835-847
10.1111/jnc.14002
10018687194
科研費NEWS
巻: 3
http://k-sawamoto.com/
http://www.neurochemistry.jp/mu1qe6y76-15/#_15
https://www.nagoya-cu.ac.jp/about/press/press/release/files/20181210/301213.pdf
https://www.nips.ac.jp/release/2018/12/post_381.html
https://www.eurekalert.org/pub_releases_ml/2018-10/nios-j101718.php
http://www.nagoya-cu.ac.jp/about/press/press/release/files/20180118/300119.pdf
http://www.nips.ac.jp/release/2018/01/post_355.html
http://www.nagoya-cu.ac.jp/about/press/press/release/files/20171222/291222.pdf
http://www.nips.ac.jp/release/2017/12/post_354.html