研究課題/領域番号 |
17H01483
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山口 篤 北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (50344495)
|
研究分担者 |
松野 孝平 北海道大学, 水産科学研究院, 助教 (90712159)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
28,340千円 (直接経費: 21,800千円、間接経費: 6,540千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
|
キーワード | 海洋生態系 / プランクトン / カイアシ類 / クラゲ類 / 画像イメージング / フレームカメラ / 海氷融解タイミング / 気候レジームシフト / 動物プランクトン / 南東部ベーリング海 / 湿重量 / サイズ組成 / ZooScan / NBSS / 画像イメージング技術 / 経年変化 / ネット目合い / 4連ノルパックネット / 開口比 / 濾過効率 / 採集効率 / 植物プランクトン / ベーリング海 / アリューシャン列島 / ウニマック水道 / 有殻翼足類 / 画像解析 / 海洋低次生態系 / ヤムシ類 / ZooSCAN / 気候変動影響 / 経年変動 |
研究成果の概要 |
気候変動が海洋低次生態系にどのような影響を与えるのかを評価するために、1955-2013年の59年間にわたり同一の方法で採集されたホルマリン固定動物プランクトン試料に基づき、その湿重量バイオマスの経年変化を明らかにした。気候レジームの異なる連続2年の計8年において採集された試料は、画像イメージング機器のZooScanによる分類群とサイズ解析を行った。野外用の画像イメージング機器として、大型クラゲ類を対象とするフレームカメラを開発した。海氷融解タイミングの異なる2017年と2018年に、植物プランクトンから海鳥まで、各栄養段階の経年変化を明らかにし、各栄養段階の関係性を評価した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気候変動が海洋低次生態系に与える影響を評価するには、気候レジームシフトを挟む、長期間にわたり採集された歴史的試料の解析が有用である。本研究は59年間にわたり同じ手法で採集された試料を解析した、世界的に見ても大変貴重な研究成果である。海洋生態系に大きなインパクトを与える大型クラゲ類はその定量法が確立していないが、本研究で開発したフレームカメラは、その現存量と分布解析に有用で、今後の応用が期待される。高緯度海域では海氷融解タイミングが海洋生態系の各栄養段階に与える影響が大きいが、各栄養段階の関係性に関する知見は乏しく、本研究は各栄養段階間の影響を包括的に明らかにしたものとして重要である。
|