研究課題/領域番号 |
17H01486
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
酒井 正博 宮崎大学, 農学部, 教授 (20178536)
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研究分担者 |
引間 順一 宮崎大学, 農学部, 教授 (70708130)
河野 智哉 宮崎大学, 農学部, 准教授 (60527547)
竹山 春子 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60262234)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
38,740千円 (直接経費: 29,800千円、間接経費: 8,940千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2018年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2017年度: 17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
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キーワード | 魚病細菌 / サイトカイン / ヒラメ / トラフグ / 免疫応答 / メダカ / 自然免疫 / 耐病性 / 魚病 / 細菌感染症 / 免疫 |
研究成果の概要 |
近年、養殖魚種の拡大に伴って、これまでにない疾病や新しい病原体による被害が大きな問題となっている。一方、トラフグは他の多くの海産養殖魚種と異なり、多くの疾病に強いことが知られている。本研究では、細菌感染に対するトラフグのサイトカインを中心とした自然免疫機構について、ヒラメと比較することによって、その耐病性メカニズムが自然免疫応答の違いにあることを示した。また、不明であったIL-17の役割を詳細に解析した結果、魚類腸管においてIL-17経路が抗菌分子などの遺伝子発現を制御することで腸内細菌叢を健康に維持することを明らかにした。将来的に、これらの知見を利用した新しい免疫賦活剤の開発が目標である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トラフグの耐病性メカニズムの一端を明らかにすることによって、養殖魚類におけるサイトカインを免疫賦活剤として用いたサイトカイン療法の開発や、魚類の健康状態の把握を可能とする革新的な「健康管理」の指標とすることが可能となる。また、魚類腸管におけるIL-17経路の役割に関する成果は、今後の経口接種できる新規免疫不活剤やプロバイオティクスの開発につながると期待できる。最後に、本研究計画で得られた成果は、魚類の自然免疫への理解を深め、今後の魚病学の発展に大いに寄与するものである。
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