研究課題
基盤研究(A)
本研究の目的は、ネムリユスリカの乾燥・再水和の過程で生じる”ゲノムの高次構造変化”が、”どのような機能をもつ遺伝子”を”どの順番で作動”させているのかを知ることで、"乾燥耐性をもたらす遺伝子制御ネットワーク"の全容を解明することにあった。成果として、Hi-C解析を利用する事で染色体レベルのネムリユスリカゲノムデータの取得に成功し、乾燥耐性に特異的な遺伝子制御ネットワークの同定ができた。
本研究により、乾燥耐性特異的な遺伝子発現調節ネットワークが解明された。これにより、干からびても死なない生物であるネムリユスリカの乾燥耐性メカニズムの一端を知るすることができた。本研究成果を基盤にネムリユスリカの乾燥耐性機構の研究が進んでいけば、ネムリユスリカのような極限的な乾燥耐性を持たない””普通”の生物の細胞を、蘇生可能な状態で常温乾燥保存出来るようになることが期待される。本研究は、あくまで基盤的な研究であるが、今後の応用展開の礎になると考えている。
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