研究課題/領域番号 |
17H01563
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 東京大学 (2018-2019) 神戸大学 (2017) |
研究代表者 |
戸田 達史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30262025)
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研究分担者 |
小林 千浩 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (90324780)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
42,900千円 (直接経費: 33,000千円、間接経費: 9,900千円)
2019年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2018年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2017年度: 16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
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キーワード | 福山型筋ジストロフィー / アンチセンス核酸 / ジストログリカン / リビトールリン酸異常症 / ジストログリカノパチー |
研究成果の概要 |
福山型筋ジス治療剤としてアンチセンス核酸の網羅的スクリーニングによって1本によって高活性を示す候補配列を見出し、毒性、薬物動態の検討をGLPグレードで行った。DG異常症4種のマウスの脳形成過程で放射状グリアのDG糖鎖の有無が、その後の脳病変の重篤度に寄与する。胎齢12.5日脳にフクチン遺伝子をin utero電気穿孔法により導入し、大脳皮質形成異常の発症を防いだ。DG糖鎖欠損により血行動態負荷に対する心筋肥大応答能の低下および個々の心筋細胞の収縮力の低下が心筋症病態に関与する。ゴルジ体-微小管の構造異常を見出し、微小管重合阻害薬によって微小管構造異常を軽減することが治療につながる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本固有のFCMDの治療法開発は、我が国の筋ジストロフィー研究における重要課題とされているが、FCMDの治療法確立がかなり進む。また他のαジストログリカノパチー各疾患にも応用可能で、社会的・学術的な意義は非常に大きい。我々が発見したリビトールリン酸糖鎖と、その修飾に関わるフクチン、FKRP、ISPDの機能は、DG異常症研究のブレイクスルーである。CDP-リビトールが哺乳類細胞で生理機能を担っていることは想定すらされておらず、その医薬品としての応用は画期的である。治療法のない不治の病にむかって、今はじめて分子標的治療ができつつあるのは、患者、家族、国民にとって福音である。
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