研究課題/領域番号 |
17H01574
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
吉川 武男 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (30249958)
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研究分担者 |
木村 英雄 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 教授 (30321889)
大西 哲生 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 副チームリーダー (80373281)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
42,900千円 (直接経費: 33,000千円、間接経費: 9,900千円)
2019年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2018年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2017年度: 16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
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キーワード | 統合失調症 / 硫化水素 / エネルギー代謝 / エピジェネティックス / 炎症 / 酸化ストレス / 還元ストレス / 死後脳 / イオウ / 遺伝子改変マウス / 炎症ストレス / DNAメチル化 / poly I:C / iPS細胞 |
研究成果の概要 |
統合失調症の新規メカニズムとして、硫化水素の産生系が亢進しているという発見に基づき、本研究では統合失調症の発症原因、縦断的経過、転帰のメカニズムを追究した。脳の発達期に炎症・酸化ストレスを受けると、それに対する防御反応として抗酸化系の亢進がエピジェネテックにプログラムされ、かつ硫化水素産生酵素遺伝子発現亢進は抗酸化系の一環として生じることが考えられた。硫化水素産生が亢進した結果(過硫化ストレス)、脳のエネルギー代謝の低下、PV陽性抑制性ニューロンの機能低下、スパインの減少が引き起こされることが判明した。過硫化ストレスは、創薬の新しい切り口になることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症のこれまで知られていなかった病理・病態として、硫化水素の産生系が亢進していることを発見した。硫化水素の産生系が亢進する原因は、脳の発達期に受けた炎症・酸化ストレスに起因し、硫化水素の産生系亢進は脳のエネルギー代謝を低下させることが判明した。過硫化ストレスという概念は、統合失調症の成因から転帰までを統一的に説明することができ、かつ創薬の新しい切り口になることが期待される。
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