研究課題/領域番号 |
17H01581
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 雅昭 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00623109)
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研究分担者 |
高橋 美和子 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 計測・線量評価部, 主幹研究員(任非) (00529183)
伊達 洋至 京都大学, 医学研究科, 教授 (60252962)
中島 淳 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90188954)
本山 秀樹 京都大学, 医学研究科, 助教 (20762264)
青山 晃博 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (60379047)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2017年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 肺移植 / 急性拒絶 / 慢性拒絶 / BOS / RAS / 線維化 / FDG-PET / PET/CT / LPS |
研究成果の概要 |
我々はラット肺移植モデルを用いて肺移植後の慢性拒絶の機序の解明と核医学的非侵襲モニタリング法の創成に取り組んだ。同モデルは、肺移植後最大の問題である慢性拒絶であるBOSとRASの病態の理解のために有用であり、今回の研究結果は、BOSは経気道的な刺激(感染、誤嚥、大気汚染など)が自然免疫の惹起を介して気道を中心とした拒絶反応と線維化を引き起こす一方、RASは不十分な免疫抑制などにより、移植肺内の様々なコンパートメントに拒絶反応と線維化を生じる肺移植後慢性拒絶のプロトタイプである、との仮説を支持する。FDG-PETを肺移植患者に用いることは、早期の拒絶反応や線維化を探知する有用な方法となりうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究成果は、肺移植におけるもっとも重要な予後規定因子となっている慢性拒絶の二つのサブタイプ、BOSとRASのメカニズムに迫るものだった。これに基づき、さらなる検査方法や治療方法の開発に期待がかかる。とくに検査としては、非侵襲的な拒絶モニタリングとしての方法として、FDG-PETが有用である可能性が示唆された。今後は臨床研究として、実際の肺移植患者にこの方法を用いた検討が待たれる。
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