研究課題/領域番号 |
17H01584
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
齋藤 直人 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (80283258)
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研究分担者 |
手嶋 勝弥 信州大学, 学術研究院工学系, 教授 (00402131)
中村 真紀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (00568925)
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
湯田坂 雅子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 招聘研究員 (70159226)
佐藤 義倫 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (30374995)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
42,510千円 (直接経費: 32,700千円、間接経費: 9,810千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2018年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2017年度: 12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
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キーワード | 癌骨転移 / 抗癌剤 / 抗破骨細胞薬 / カーボンファイバー / カーボンナノホーン / Drug delivery system / 骨軟部腫瘍 / 癌の骨転移 / DDS / 骨・軟部腫瘍学 / 癌転移骨 |
研究成果の概要 |
カーボンナノホーンとビスホスホネートの複合体を作製し、破骨細胞に作用させると、破骨細胞の機能を抑制した。また、カーボンファイバーと抗癌剤の複合体は癌細胞を死滅させた。更にカーボンファイバーは骨形成の足場材料として働き、骨組織再生を促進することを明らかにした。この様に、生体活性付加カーボンを癌転移骨に注入し、破骨細胞・癌細胞・骨芽細胞に作用させると、骨破壊停止→癌細胞抑制→骨修復促進という一連の反応により癌転移骨環境を空間的・時間的に制御することができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カーボンナノホーンとビスホスホネートは破骨細胞を抑制したが、この材料と薬を連結させるHAそのものが骨基質の成分であり、骨親和性が高い。また抗癌剤を複合したカーボンファイバーは、癌細胞を抑制するためのDDSとしての役割を果たすと、一転して骨形成の足場材となり、二重の働きを示した。このように、癌転移骨環境を制御する際に最終目標である骨欠損の修復にそれぞれの材料が寄与する治療法はまれであり、学術的意義が大きい。高齢化社会で癌骨転移の患者が増える中、本研究が臨床応用されれば患者のQOLと生存期間が延長し、社会的意義も大きいものとなる。
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