研究課題/領域番号 |
17H01588
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
阿久津 英憲 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 生殖医療研究部, 部長 (50347225)
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研究分担者 |
中林 一彦 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期病態研究部, 室長 (10415557)
佐渡 敬 近畿大学, 農学部, 教授 (70321601)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
43,030千円 (直接経費: 33,100千円、間接経費: 9,930千円)
2019年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2018年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2017年度: 18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
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キーワード | Xist / Oct4 / 初期胚 / 着床 / クロマチン / X染色体 / X染色体不活化 / 胎盤発生 / DNAメチル化 / ヒストン修飾 / 生殖医学 / 受精卵 / 不育症 / 女性医学 |
研究成果の概要 |
卵子成熟期でクロマチン凝縮状態だったものが、受精後非対称性のクロマチン状態となり、初期の胚盤胞期で両アリルクロマチンは一旦弛緩し“ニュートラル”な状態(クロマチンの初期化)となる。その後、胎盤発生では非対称クロマチン状態をとるものの着床周辺期にかけ個体発生系では雌雄ランダムクロマチン凝縮のもとX染色体のランダム不活性化が起こっていくことを明らかにしてきた。X染色体不活化を制御する核クロマチンの凝縮-弛緩制御は多能性因子のOct4遺伝子が担い、OCT4タンパク質はクロマチン凝縮から弛緩状態を導くクロマチンオープナーとして働き、OCT4の時空間制御と全能性獲得が関連していることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
X染色体不活化は、卵子、初期胚の細胞内動態が胎盤発生と成体健康状態・疾患へ明確に影響するバイオシステムとして研究できる唯一の発生モデルである。着床周辺期までに決定するX染色体不活化分子制御機構を明らかにすることは女性の細胞基本動態を理解することで多領域にわたる女性医学の進展に大きく貢献するものである。
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