研究課題/領域番号 |
17H01594
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
巽 英介 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 副オープンイノベーションセンター長 (00216996)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
42,770千円 (直接経費: 32,900千円、間接経費: 9,870千円)
2019年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2018年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2017年度: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
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キーワード | ECMO / 心肺補助 / ヘパリンフリー / 超小型 / 長期慢性動物試験 / 安全性試験 / 治験開始 / PCPS / 補助循環 / 抗血栓性 / モバイル |
研究成果の概要 |
本研究では、搬送使用可能で長期耐久性に優れる超小型ECMOシステムの開発を行なった。本システムは、血漿漏出耐性に優れる膜型人工肺、動圧浮上方式の遠心ポンプおよび内蔵モニタをプレコネクトした血液回路、ポンプ駆動装置と計測機器を統合した小型軽量の駆動装置、ガスボンベユニットより構成される。各種安全性試験、基本性能評価および長期慢性動物試験による耐久性と生体適合性の評価を行なった。動物試験では成ヤギに本システムによるECMOを導入し,最長4週間にわたる評価を行ない、全例で交換を要することなく連続使用可能であった.本システムの治験計画策定、体制構築および教育訓練を進め、最終年度にて治験の開始に至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果として、我々が中心となって開発した長期耐久性と生体適合性に優れる要素技術を一体化したECMOシステムを開発した。本システムは、カセット化された血液回路が駆動装置に搭載されるため、多様なモニタ機能が最小限のケーブルで運用可能で、操作性・携帯性に優れている。世界最小・最軽量を達成した上、1時間のスタンドアローン駆動が可能であるため、安全性・移動性の面からも強い国際競争力が期待できる。本システムの製品化により、緊急時の迅速適用、ヘパリンフリー使用、長期使用などが考えられる。また、急性重症呼吸不全をもたらすウィルス感染症パンデミックに対する有効な生命維持手段として社会的意義も期待できる。
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