研究課題/領域番号 |
17H01606
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 九州大学 (2019-2020) 東北大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
福本 敏 九州大学, 歯学研究院, 教授 (30264253)
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研究分担者 |
保住 建太郎 北里大学, 北里大学保健衛生専門学院, 講師 (10453804)
犬塚 博之 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (20335863)
江草 宏 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30379078)
山田 亜矢 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (40295085)
阪井 丘芳 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (90379082)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
42,250千円 (直接経費: 32,500千円、間接経費: 9,750千円)
2020年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2019年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2018年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2017年度: 15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
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キーワード | 歯の発生 / 再生歯学 / エナメル質 / 石灰化 / 歯 / エナメル芽細胞 / 器官発生 / 遺伝子スクリーニング / 器官形成 / 毛 / 唾液腺 / 上皮陥入 / 幹細胞 / 再生医学 / 歯学 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
本研究は歯の発生段階における遺伝子発現を網羅的に解析し、器官再生に必要な知見の集約を目的としている。CAGE法やscRNAseq法を用いて、陥入した上皮細胞から分化する全ての細胞群の分化マーマーの同定に成功した。また個々の分子の解析にて、Sox21は陥入上皮が、歯になるのか毛になるのかを決定する重要な分子であることを見出した。さらにエナメル芽細胞に強く発現するGpr115は歯の石灰化過程においてpHセンサーとして機能し、石灰化の促進に重要な役割を演じていた。これらの発見は、歯の発生における新たな知見になるとともに、各種器官の運命決定を明らかにするために基礎的な知見になると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯の発生は他の器官形成と共通する部分も多く、歯の発生研究で得られた成果は、毛、唾液腺、肺、肝臓や腎臓などの再生に大きく貢献できる。我々は歯の発生に関わる遺伝子発現に関して、大規模な解析データをデータベース化した。このことで類似の研究を進める多くの研究者にとって利用価値の高い情報を無償で提供し、当該領域の研究推進に大きく貢献するができた。また歯と毛の発生のスイッチイングに関わる分子を同定し、歯胚由来細胞から毛を作成できたことは、新たな再生療法の開発において新たな方向性を提示する可能性が示され、再生医療技術開発に大きな進展をもたらした。
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