研究課題/領域番号 |
17H01657
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所 |
研究代表者 |
青木 秀男 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, 研究部, 研究員 (50079266)
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研究分担者 |
小ヶ谷 千穂 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (00401688)
北川 由紀彦 放送大学, 教養学部, 教授 (00601840)
森 千香子 同志社大学, 社会学部, 教授 (10410755)
石岡 丈昇 日本大学, 文理学部, 教授 (10515472)
田巻 松雄 宇都宮大学, 国際学部, 名誉教授 (40179883)
山口 恵子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40344585)
松田 素二 総合地球環境学研究所, 研究部, 特任教授 (50173852)
中村 寛 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (50512737)
吉田 舞 北九州市立大学, 法学部, 准教授 (50601902)
結城 翼 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, 研究部, 研究員 (50840493)
中田 英樹 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, 研究部, 研究員 (70551935)
大井 由紀 南山大学, 外国語学部, 准教授 (10551070)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
42,640千円 (直接経費: 32,800千円、間接経費: 9,840千円)
2020年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2019年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2018年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2017年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
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キーワード | グローバル都市 / 都市底辺 / インフォーマリティ / ジェントリフィケーション / 貧困 / ネットワーク / 生活世界 / 生き抜き戦略 / 都市底辺層 / 新労務 / 新貧困 / 移動 / 労働 / 居住 / ジェンダー / グローバリゼーション / スラム / ホームレス / 難民 / 国際比較 |
研究成果の概要 |
本研究は、世界のグローバル都市(ニューヨーク、パリ、東京、ナイロビ、メキシコシティ、マニラ)の底辺層の実態調査を行った。コロナ禍のため、ズームでの聞き取りが主となった。それでも成果は得られた。まず本研究は、グローバルな都市階層の変動を分析する新概念・都市底辺の有効性を確認した。それは、労働・居住・生活世界、またGlobal North・Southの都市底辺を包摂する概念である。次に、都市底辺を軸に分析枠組を構成し、6都市の底辺層の多様な形(スラム、ホームレス、難民、ベンダー、性労働者)を分析した。そして底辺層の特徴と都市間の共通・差異を分析し、類型を構成し、世界の都市底辺の全体像を描写した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、次の通りである。一つ、G. AgambenのHomo Sacer論とA. Royのcritical informality論を合体し、都市研究の理論を更新した。二つ、先行の類似概念を精査し、グローバルな都市階層の変動を捉える新概念・都市底辺を提起した。三つ、世界の大陸・島嶼の6つのグローバル都市を選定し、都市底辺を鍵概念とし、苦境に生きる人々の多様な様態を分析した。四つ、都市底辺の類型を抽出し、世界の都市底辺の全体像を描写した。五つ、都市底辺の研究は、現代都市の変容を全体的・動態的に捉える手掛りとなった。・・・こうして本研究は、都市研究を挑戦的に更新するものとなった。
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