研究課題/領域番号 |
17H01668
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山本 浩一 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (50355955)
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研究分担者 |
鈴木 素之 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (00304494)
赤松 良久 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (30448584)
神野 有生 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (30583760)
神山 惇 宮崎大学, 工学部, 助教 (90816266)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
34,190千円 (直接経費: 26,300千円、間接経費: 7,890千円)
2019年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2018年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2017年度: 18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
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キーワード | 泥炭地 / 海岸 / 泥炭地崩壊 / 地下水 / 泥炭堆積物 / 懸濁態泥炭 / マングローブ / 海岸浸食 / 一時扇状地 / 土砂崩れ / 粒子状炭素 / インドネシア / 沿岸 / 炭素輸送 / 水中顕微鏡 / 濁度 / 地球温暖化ガス排出削減 / 海岸侵食 / ブルーカーボン |
研究成果の概要 |
沿岸熱帯泥炭地は極めて著しい浸食にさらされており,申請者らは衛星画像の解析によりリアウ州全体で1980年代から2010年代にかけて平均150ha/年の浸食が発生していることを確認した.熱帯泥炭地の海岸において泥炭地崩壊現象が発生していることを明らかにし,かつ熱帯泥炭地における泥炭地崩壊現象は高緯度地方の泥炭地と同様に降雨が要因となっており,降水量に従って発生数が増大することが明らかになった.地下水位の上昇が泥炭地盤の崩壊をもたらすことを示した.また,沿岸域における泥炭粒子の輸送について世界で初めて観測を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯泥炭地における海岸侵食はインドネシアでは大きな問題となっており,2019年5月からインドネシア中央政府では海岸侵食の防止の検討が行われた.この検討の際に本研究グループの研究が注目を集め,報道された.泥炭地崩壊の防止は喫緊の課題であり,本研究で得られた知見が実際に現地の環境保全に役立つことが期待される.また,泥炭粒子という学術的に輸送・堆積の力学が未解明な粒子の輸送に対する知見が得られた.炭素クレジットの獲得が課題になっている中,泥炭地海岸の保全・懸濁粒子の堆積によってマングローブが成長することからブルーカーボンの獲得に結び付くような成果が得られた.
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