研究課題/領域番号 |
17H01689
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
奥宮 清人 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携教授 (20253346)
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研究分担者 |
藤澤 道子 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携准教授 (00456782)
坂本 龍太 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (10510597)
大崎 康史 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (20294829)
小久保 康昌 三重大学, 地域イノベーション学研究科, 招へい教授 (60263000)
葛原 茂樹 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 教授 (70111383)
松林 公蔵 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 名誉教授 (70190494)
和田 泰三 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携准教授 (90378646)
GARCIADELSAZ EVA 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 助教 (10294828)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
41,600千円 (直接経費: 32,000千円、間接経費: 9,600千円)
2021年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2020年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2019年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2018年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2017年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / パーキンソン症候群 / 認知症 / 西ニューギニア / 病型変化 / パーキンソニズム / 神経変性疾患 / 運動ニューロン疾患 / 筋萎縮側索硬化症 |
研究成果の概要 |
2001-22年の調査より診断した、西ニューギニアの神経変性疾患、97例の病型を分類した。1)運動ニューロン疾患 39例、 2)パーキンソニズムとALSの合併:20例、 3)パーキンソニズム:34例であった。西ニューギニアの神経変性疾患は、減少しているものの多発していた。ALSとパーキンソニズムの症状が同一患者で重複しており、認知症の合併と家族内発症も認めた点は、紀伊やグアムのALS/PDCと酷似しており、3地域の疾患は同一疾患である可能性が高い。時代的な環境変化と高齢化に伴い、グアムや紀伊で認めたALSの急激な減少と、パーキンソニズムの増加が、西ニューギニアにおいても来たしていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
西ニューギニアは、グアムや紀伊とならんで、1970年代に神経難病の多発(世界平均の100倍以上)が報告された。グアムや紀伊は、社会の近代化とともに、急激に神経難病の減少と病型の変化が認められたが、最近のパプアの状況は不明であるため、それを明らかにすることを目的とした。西ニューギニアでは、運動ニューロン疾患は、1980年台のGajdusekらの報告の時に比べてALSは減少はしているものの、最近までは、世界の地域と比較して25倍と多発していた。グアムや紀伊でみられた、ALSの減少とパーキンソニズムの相対的な増加といった病型変化が、西ニューギニアでも認められており、今後の動向が注目される。
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