研究課題/領域番号 |
17H01695
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報学基礎理論
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
田中 圭介 東京工業大学, 情報理工学院, 教授 (20334518)
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研究分担者 |
河内 亮周 三重大学, 工学研究科, 教授 (00397035)
安永 憲司 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (50510004)
小柴 健史 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60400800)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 暗号 / 安全性 / インセンティブ設計 / ゲーム理論 / ブロックチェーン / 暗号通貨 / 暗号理論 / プロトコル / インセンティブ / 計算複雑さ |
研究成果の概要 |
インセンティブ設計技法に関する調査と研究を行った。詳細な調査や手法の比較を行ない、インセンティブを用いた電子署名・相手認証のモデルと技術の設計を試みた。特に、これらの要素に密接に関わるSecure Message Transmission (SMT) と呼ばれる要素に着目し、複数ある通信路がすべての敵に支配されたとしても、合理的な敵を考える場合には、安全に通信を行うことができることを示した。さらに、ブロックチェーンに関する調査と研究を行った。特にproof-of-workの原点に立ち戻り、証明者と検証者で時間とメモリのギャップを生じる状況についての考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インセンティブ付与の重要性が、ナカモトサトシによる原論文(2008)でも言及されている。ビットコインでは、ブロックをチェーンに接続させることに対して報酬が付与され、その額は4年毎に半減する。このような報酬設定は、直観的なアイディアにもとづいて行われており、適切か否かに 関する厳密な議論は行われていない。本研究は、直観的なアイディアによるものではではなく、理論的な考察によりある種の妥当性を示すことに成功している。具体的に、合意形成に用いるための計算において、証明者と検証者で時間とメモリのギャップを生じる状況についての考察に成功している。
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