研究課題/領域番号 |
17H01788
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山本 章博 京都大学, 情報学研究科, 教授 (30230535)
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研究分担者 |
小林 靖明 京都大学, 情報学研究科, 助教 (60735083)
久保山 哲二 学習院大学, 付置研究所, 教授 (80302660)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 知識発見 / 2項関係 / 閉集合 / 弱閉集合 / データマイニング / 形式概念解析 / 双クラスタリング |
研究成果の概要 |
本研究では,2つの離散値属性間の2項関係における閉集合にノイズを認めるために,弱閉集合を,集合論を用いて定式化した上で,弱閉集合を列挙するためのアルゴリズムを構築した.閉集合にグラフ理論を用いた解釈を与えることができること範にして弱閉集合の定義を与え,閉集合の高速列挙アルゴリズムを範として列挙アルゴリズムを設計した.さらに,旅行者の経路を集めたデータに対して,弱閉集合の定義と列挙アルゴリズムを経路データ向けに修正した上で適用することにより,旅行者がよく辿る経路を弱閉集合として列挙することに成功した.また閉集合の持つ不動点意味論を,弱閉集合には一般には与えることができないことも明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2つの離散値属性間の2項関係における閉集合は,知識発見における意味を持つだけでなく,数学的な性質を数多く持ち,しかも高速な列挙方法が開発されるなど,知識発見において重要な概念である.しかし,ノイズを全く認めないことが実用上の障害となることもあった.そこで,閉集合に対してノイズを許容する方法が必要であるが,離散値属性を扱う際にノイズを数量的に定義することは適切とは限らない.そこで,弱閉集合をグラフ理論を範にして集合論を用いて定式化した上で,弱閉集合を列挙するためのアルゴリズムを構築した.実応用として,旅行者の経路を集めた実データから旅行者がよく辿る経路を弱閉集合として列挙することに成功した.
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