研究課題/領域番号 |
17H01807
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
南 哲人 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70415842)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 瞳孔 / 実験系心理学 / 認知科学 / 主観的知覚 / ひらめき / 脳波 |
研究成果の概要 |
本研究では、単純なドットから構成された動画を用いることによって刺激輝度を統制した。作成した動画の途中で、はじめのわからない状態から「わかった」と「わからない」状態に遷移させるため、徐々に情報量が増えるような動画の作成を行った。結果として、瞳孔は実験参加者がひらめきを報告する前にすでに散瞳しており、その後のひらめきを予測した。また、これらの結果は、参加者が行ったひらめきタスクにおける自信度が関連しなかった。つまり、参加者の主観的な、もう少しでひらめきそうだ、のような感覚に瞳孔は関連せず、無意識な処理における物体に対する記憶検索の成功が瞳孔散瞳に反映されていることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視覚や聴覚などの刺激のオンセット、もしくはボタン押しなどのオンセットを中心に解析を行っている認知神経科学的研究に、新たなアプローチを追加するきっかけとなる可能性がある。また、行動による報告ができない乳幼児や障害のある方へのアプローチとして応用範囲が広がることも考えられる。認知神経分野の成果を社会実装応用に用いるということを念頭に置いた場合、脳波計測は測定に手間がかかる上に、接触センシング技術であるという問題がある。このような社会的ニーズがあることを考慮すると、本研究の成果が、非接触測定技術としての瞳孔計測を社会応用の 1 つの大きな流れとするきっかけとなると考える。
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