研究課題/領域番号 |
17H01810
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
高島 一郎 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 上級主任研究員 (90357351)
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研究分担者 |
梶原 利一 明治大学, 理工学部, 専任准教授 (60356772)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 運動学習 / リハビリテーション / ドーパミン / アセチルコリン / ニューロモジュレーション / 感性脳科学 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
腹側被蓋野およびマイネルト基底核を電気刺激し、ドーパミンおよびアセチルコリン神経系の賦活化が運動学習機能に与える影響を解析した。ラダー歩行運動中の腹側被蓋野への電気刺激がステップ踏み外しを減少することや、パーキンソン病モデルの運動野皮質への経頭蓋直流電気刺激が左右前肢使用の非対称性を小さくすることなどが明らかになった。また、マイネルト基底核から前頭葉皮質へのトポグラフィカルな投射様式が存在することや、マイネルト基底核の後方部の賦活化が脳損傷後の感覚運動野の過活動を抑制する働きが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではドーパミンを脳内に放出する起始核の賦活化が歩行運動のパフォーマンス向上に寄与することや、脳損傷後の感覚異常をコリン神経核の賦活化により正常化できる可能性が示された。非侵襲的な介入手段である経頭蓋直流電気刺激に関しても、病態モデルで運動機能の改善効果が検証された。今回の研究では、報酬系の活性化など運動プライミングの背景で働く神経回路機能の一端を明らかにすることができ、今後のニューロリハビリテーション技術開発に応用し得る新しい知見を提供することができた。
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