研究課題/領域番号 |
17H01860
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
吉江 直樹 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 講師 (50374640)
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研究分担者 |
郭 新宇 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (10322273)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 高解像度観測 / 栄養塩 / 沿岸海域 / 海洋生態系 / 数値モデル / 衛星表層水温 / 沿岸 / 物質循環 / 生態系モデル / 栄養塩動態 / 海洋低次生態系 / 超高解像度観測 / 海洋物理モデル / 海洋生態系モデル |
研究成果の概要 |
複雑な混合過程が卓越し高い生物生産を誇る瀬戸内海において、高機動観測船・高応答性硝酸計・乱流計・多項目センサー群を用いて超高解像度観測を実施し、時系列定点観測により時間的な変化を補完しながら、沿岸域の潮汐フロント周辺における複雑な混合過程とそれに伴う栄養塩供給過程の実態を捉えることに成功した。当初予定していなかった静止衛星ひまわり8号による高頻度・広域データを用いた潮汐フロントの時空間変動解析を導入することにより、現場観測の時空間的代表性についても確かめることができた。また、数値モデルによりそれらを再現・解析することにより、沿岸域の栄養塩動態への複雑な混合過程の重要性を明らかできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、数値モデルの高解像度・高度化に比べ大きく遅れをとっていた海洋現場観測の高解像度・高度化に一石を投じることに成功した。そして、沿岸域の潮汐フロント周辺の極めて複雑な混合過程とそれに伴う栄養塩供給過程の重要性と生態系応答機構が明らかになった。これらの成果は、社会経済と密接に関連するために高い再現精度が求められる沿岸数値モデルの不確実性を大きく低下させることに繋がる。また、世界の沿岸域に広く応用可能であり、今後の深刻化が予想される気候変動に対する沿岸生態系の応答予測に極めて有用な知見となる。
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