研究課題/領域番号 |
17H01865
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
大浦 健 名城大学, 農学部, 教授 (60315851)
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研究分担者 |
新妻 靖章 名城大学, 農学部, 教授 (00387763)
グルゲ キールティ・シリ 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, ユニット長 (50391446)
山中 典子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, ユニット長 (30355200)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | ハロゲン化PAHs / PAHs / 水圏環境 / 生物濃縮 / マイクロプラスチック / 光ハロゲン化反応 / AhR / 魚粉 / 魚油 / 塩素化PAHs / 海洋汚染 / 生体蓄積 / ClPAHs / 塩素化PAHs / 水環境 / POPs候補 / 水圏 / リスク評価 / 生態影響 / 環境汚染 / 有害化学物質 / 環境質定量化・予測 / 環境分析 / 生物圏現象 |
研究成果の概要 |
水圏環境における次世代POPs候補物質としてハロゲン化多環芳香族炭化水素類(HPAHs)の実態解明のため海環境や海洋生物における汚染実態や海洋マイクロプラスチックにおける吸着・反応機構を調べた。スリランカ沿岸で採取された海水試料からはHPAHsが検出され、粒子体よりも溶存体で高濃度になる傾向を示した。また、魚体内からも多くの種類のHPAHsが検出された。栄養段階と蓄積濃度の関係を調べた結果、食物連鎖を通じてHPAHsは生物濃縮することが示唆された。海洋マイクロプラスチックにもHPAHsは吸着しており、光化学反応によっても生成されることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では新規汚染物質であるハロゲン化多環芳香族炭化水素類(HPAHs)の水圏環境汚染について網羅的な調査を行った。その結果、海洋環境でHPAHsは普遍的に汚染しており、海洋生物によっては生体蓄積していることが明らかとなった。この結果からヒトを含めた高次消費者に対しては食物連鎖を通じたHPAHsの暴露リスクが示された。海洋マイクロプラスチック(MP)には普遍的にHPAHsが吸着しており、またMP上のPAHと光ハロゲン化反応でHPAHが生成されたことから、MPの新たなリスク因子としてHPAHsの実態を明らかにすることができた。
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