研究課題/領域番号 |
17H01876
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高橋 達郎 九州大学, 理学研究院, 准教授 (50452420)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
|
キーワード | 相同性依存的修復 / ミスマッチ修復 / 染色体安定性 / DNA複製 / 一本鎖アニーリング / ツメガエル卵抽出液 / 試験管内系 / クロマチンリモデリング / DNA二重鎖切断 / Smarcad1 / Fun30 / 試験管内再構成 / DNA損傷修復 / 相同組換え / 二重鎖切断修復 / ツメガエル / 相同組み換え |
研究成果の概要 |
相同性依存的修復(HDR)はDNA二重鎖切断の修復に重要であるが、類似配列間での異所的なHDRはゲノム不安定性の原因となる。HDRの正確性はミスマッチ修復(MMR)経路によって維持されているが、その詳細な動作原理は大部分未解明であり、またそれらがクロマチン上で機能するしくみも明らかでない。本研究ではツメガエル卵抽出液を用いてHDRを試験管内再現し、その正確性維持に必要な因子を同定、および反応機構を解析した。さらにMMR依存的反応がクロマチン上で働くしくみの一つを解明した。これらの成果は、MMRが関わるHDRおよびDNA複製正確性維持機構の理解を進展させるものである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲノムの塩基配列情報の正確な継承と維持は生物にとって必須であるのみならず、ヒトの健康にも大きく関連する。本研究では、DNAの複製と、DNAの切断修復の二つの反応の正確性維持に重要な「ミスマッチ修復」システムの動作原理を、特に真核生物の染色体基本構造であるクロマチンに注目して解析し、新たなミスマッチ修復補助システムを同定するに至った。またDNA切断修復の正確性維持機構についても関与する因子の同定など、メカニズムの理解が進展した。これらの成果は、基礎生物学における学問的知見を発展させるのみならず、ゲノム不安定性に関連するヒト疾患の理解にも寄与する。
|