研究課題/領域番号 |
17H01887
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮越 順二 京都大学, 生存圏研究所, 特任教授 (70121572)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 電磁波影響評価 / 共鳴送電 / ワイヤレスエネルギー伝送 / 発がん性 / 細胞機能 |
研究成果の概要 |
国際的な電波の汎用化に伴って、人への健康影響が危惧されている。このような背景から世界保健機関(WHO)をはじめ、電波の健康影響を評価する研究が推奨されている。近い将来に普及が予想されるワイヤレス電力伝送システムに使用される電波による影響を検索するため、ばく露システムの構築、細胞レベル指標として、細胞遺伝毒性(小核形成、DNA鎖切断)、ストレス応答(熱ショックタンパク発現)、および皮膚免疫応答(サイトカイン産生ならびにヒスタミン産生)について解析した。研究成果は、それぞれの細胞指標において、一部の遺伝毒性指標(小核形成)を除いて、400kHz帯域電波ばく露の影響は極めて小さいと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界保健機関(WHO)や国際がん研究機関(IARC)は、電磁波の発がん性や他の健康影響を評価する研究の推進を求めている。本研究課題では、将来利用促進される分野で有望な1つの分野である、無線エネルギー伝送での400kHz帯域電波に関して、細胞レベル指標として、細胞遺伝毒性、ストレスタンパク産生、および皮膚免疫応答について解析してきた。研究結果として、それぞれの細胞指標において、400kHz帯域電波ばく露の影響は極めて小さいと考えられた。これらの成果は、将来の電波利用に関して、生体への安全性や健康影響を評価するうえで、学術的に非常に有意義であるとともに、社会的意義も大きいものと考えられる。
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