研究課題/領域番号 |
17H01893
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境技術・環境負荷低減
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
寺田 昭彦 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30434327)
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研究分担者 |
藤原 拓 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 教授 (10314981)
堀 知行 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (20509533)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | 亜酸化窒素 / 亜酸化窒素還元細菌 / ガス透過膜 / バイオフィルム / 15Nトレーサー法 / 微生物叢解析 / 硝化 / 脱窒 / 生成機構解明 / N2O還元細菌 / 対抗拡散方式 / 亜酸化窒素消費細菌 / pH / 硫化水素 / 対抗拡散型バイオフィルム / 硝化・脱窒 / 微小電極 / 生成機構 / 排水処理 / 細菌 |
研究成果の概要 |
本研究は、中空状ガス透過膜の内側より曝気槽の排気ガスを供給し、外側のバイオフィルムに消費させることにより排気ガス中に含まれる温室効果ガスの亜酸化窒素(N2O)を削減する新しいバイオフィルムプロセスの開発に資するものである。研究成果として、ガス透過膜上に形成されるバイオフィルムが、N2Oを消費する細菌の活性を活かし、N2Oの大幅な削減を達成できることを明らかにした。また、N2Oの排出削減に寄与する有用な種類を選定した。さらに、N2O消費を高活性に行う細菌の温度や酸素に対する耐性評価を行い、N2O削減が十分に行える条件を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
亜酸化窒素(N2O)は第三の温室効果ガスと言われ、排水の高度処理を行っている施設での排出削減が求められている。N2Oは高度処理施設において、排水中に含まれる窒素化合物を窒素ガスに変換する際に副生成物として排出される。本研究は、このN2Oを効率的に削減できる新しい技術を提案している。本研究で得られた成果は、提案した技術の排水処理施設への導入によるN2O排出量削減につなげられる。また、N2Oを効率的に窒素ガスに分解できる細菌群を同定したため、農地などへの適用により、N2O排出の削減が期待される。
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