研究課題/領域番号 |
17H01960
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
加藤 陽二 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (30305693)
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研究分担者 |
石坂 朱里 兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教 (30724463)
生城 真一 富山県立大学, 工学部, 教授 (50244679)
中村 宜督 岡山大学, 環境生命科学研究科, 教授 (60324381)
中村 俊之 岡山大学, 環境生命科学研究科, 助教 (90706988)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
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キーワード | 蜂蜜 / 花蜜 / 成分分析 / 認証 / 生体利用性 / 機能性 / 加熱処理 / 加熱 / 成分認証 / 代謝 / ハチミツ / 偽装防止 / 認証評価 / 品質保証 |
研究成果の概要 |
蜂蜜(国内外あわせて70種類)に含まれる成分を液体クロマトグラフィー精密質量分析器により調べることにより、(本物)認証への応用の可能性を検討した。また、加熱処理に伴う成分変化について、化学的及び免疫化学的手法を用いて調べたところ、大きく減少する2成分が見つかり、それぞれ揮発あるいはアミノカルボニル反応による付加修飾を生じていた。培養細胞を用いた解析では、蜂蜜由来の成分のうち、疎水性成分が細胞内に取り込まれ、細胞内エステラーゼなどの働きにより水溶性代謝物となった後、細胞内に滞留していることがわかった。この遅延が、細胞内で機能性発現を誘導していることが推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、精密質量分析器を用い、蜂蜜にわずかに含まれる植物由来の成分を調べて比較した。更にサンプル数を増やすことで、将来的な花蜜の由来や割合を明らかにできる認証システムの構築につながる。蜂蜜の加熱にともなう成分変化を調べたところ、機能性や認証への利用に期待したい成分が大きく減少すること、及び、その減少の仕組みを明らかにした。今後の損失を抑える保存法・製法の開発につながる。また、体内での機能性発現を模したモデル実験により、食品分野ではこれまでにほとんど着目されてこなかったカルボキシルエステラーゼ作用による代謝物の生成及びその変換による機能性発現の可能性を示唆することが出来た。
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