研究課題
基盤研究(B)
協調的議論における認識主体性を実現するための共調整を促すことを目的に,3次元対話型ホログラフィックエージェントを用いた学習環境を開発した.このエージェントは発話と無音時間の累積比率をリアルタイムに計算し,特定の条件に合致した際に議論を促すメッセージを出して学習者に働きかける.このシステムを用いた議論の実践の結果から,学習者同士の議論への参加バランスをとることができることが示唆された.またエージェントによる促しを経験すると,学習者はそれをモデルにして協調的議論の共調整方略を用いることができる可能性を示した.一方単に調整方略を教示するだけでは,学習者がその方略を使用することは難しいことも示された.
認識主体性とは、協調的議論において、すべての参加者が自らのアイデアと他者のアイデアの関係性に言及し、新たな枠組みを提案し続けながら、議論の活動(参加の仕方や意見の内容)を相互に調整しあうような主体性のことを指す。自律的な市民として問題解決や知識創造に取り組むには、市民一人一人が認識主体性を発揮し、議論全体を俯瞰しつつ適切に調整できるようになる必要がある。だが、こうした協同的な調整を行う能力を学習・発揮することは容易ではない。本研究の成果は、エージェントが参加することで比較的容易にこうした能力を発揮できるようになる学習環境であり、今後の知識社会における人材育成に資する実践的成果を提示している。
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