研究課題/領域番号 |
17H02008
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 大谷大学 |
研究代表者 |
鈴木 寿志 大谷大学, 社会学部, 教授 (60302288)
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研究分担者 |
伊藤 孝 茨城大学, 教育学部, 教授 (10272098)
乾 睦子 (林睦子) 国士舘大学, 理工学部, 教授 (10338296)
先山 徹 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 客員教授 (20244692)
大友 幸子 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (40143721)
清水 洋平 大谷大学, 文学部, 研究員 (50387974)
西山 昭仁 東京大学, 史料編纂所, 特任研究員 (50528924)
廣川 智貴 大谷大学, 文学部, 准教授 (60410974)
田口 公則 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (70300960)
川村 教一 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 教授 (80572768)
高橋 直樹 千葉県立中央博物館, その他部局等, 研究員(移行) (90250133)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 石材 / 山岳霊場 / 地質文学 / 結界石 / 磨崖仏 / 石造物 / 地学教育 / ミャンマー / 石垣 / 岩石園 / 生環境構築史 / 山岳信仰 / ドイツ文学 / 宮沢賢治 / 文化地質研究会 / 国際会議 / 仏教民俗 / 歴史地震 / 地域ブランド化 / 宗教民族学 / 地学普及 / 古地震 / フィリピン / タイ / 校歌 / 宗教民俗学 / 変動帯 / 文化 / 仏教 / 地質災害 / 宗教 / 文学 / 地学の普及 |
研究成果の概要 |
20を超える個別研究成果から、変動帯における地質文化の特徴を明らかにした。一つには、日本に地質に関わる文化が意外に多く存在することである。変動帯故に大きな石材が得にくいという事情があるものの、新生代の凝灰岩などを小さな丁場であっても、巧みに活用している。また一つには、山岳霊場や磨崖仏などの仏教文化や文学作品などに地質素材が取り入れられるなど、精神面との親和性が大きいことが挙げられる。このように日本の地質文化には、物質として利用する側面と宗教や文学などの精神活動と密接に関わる側面の両面が認められる。特に精神面との親和性は、日本文化における地質学的な特質として認められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで理系学問として扱われてきた地質学に、人と関わる部分の研究を加味した文化地質学を発展させた。それにより、日本文化における地質学的側面の理解が大きく進んだ。石材研究において帯磁率を併用することで、確実に石材の由来を明らかにすることができるようになった。また日本の地質文化に仏教や文学作品などの精神面との親和性が明らかになった。特に精神性に関わる成果は従来の文化地質学の研究からは見えてこなかった部分であり、海外の研究でもほとんど確認されない。日本の文化地質学が世界に先駆けて、地質と人々の関係を明らかにしつつある。この成果を日本国民に還元し、私たちの住む大地の理解に繋げられると期待される。
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