研究課題/領域番号 |
17H02013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
那須 浩郎 岡山理科大学, 基盤教育センター, 准教授 (60390704)
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研究分担者 |
大田 竜也 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (30322100)
中山 誠二 帝京大学, 付置研究所, 教授 (60574142)
山田 昌久 首都大学東京, 人文科学研究科, 客員教授 (70210482)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 栽培化 / ドメスティケーション / 縄文時代 / 栽培実験 / 古DNA / ダイズ / アズキ / 種子の大型化 |
研究成果の概要 |
全国の遺跡公園における3年間の栽培実験の結果,養分や光などの環境条件によりツルマメとヤブツルアズキの種子サイズが有意に大きくなることを明らかにした。これを,縄文時代の遺跡から出土するダイズ属とアズキ亜属種子のサイズと比較した結果、縄文時代中期後半の土器の圧痕資料で野生種の最大サイズを上回る例があり、縄文時代の大型種子は,環境条件ではなく,何らかの遺伝的な変異により大きくなっている可能性が高いことが示された。また,現生ヤブツルアズキの炭化DNA実験により、180~200℃程度の低温で炭化した場合にはDNAが残存される可能性は残ったが、より詳細な調査による検討が必要となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,縄文時代の遺跡から出土する大型のダイズやアズキが,環境要因ではなく遺伝的要因によって大型化していることを実験により確かめることができた。この成果は,これまで中国起源と考えられてきたダイズとアズキが,日本の縄文時代でも既にドメスティケーションされていた可能性を示すものであり,ダイズとアズキの起源を再考するうえで重要なデータを提供するものである。
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