研究課題/領域番号 |
17H02021
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
|
研究機関 | 公益財団法人元興寺文化財研究所 |
研究代表者 |
川本 耕三 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (10241267)
|
研究分担者 |
山口 繁生 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (00752370)
大国 万希子 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, その他 (40250352)
山田 哲也 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (80261212)
大橋 有佳 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (10804388)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
|
キーワード | 出土木材 / 凍結乾燥 / マイクロ波 / 保存処理 / X線CT / 出土木製品 / CT / ポリエチレングリコール |
研究成果の概要 |
出土木製品は長期間土中で劣化し、そのまま乾燥させると収縮・変形して文化財としての価値が損なわれる。凍結乾燥法は凍結した出土木製品の水分を真空中で昇華させるため、形状を保ったままできる保存処理方法であるが、特に厚みのある出土木製品では表面に過乾燥による微細な亀裂が生じたり、深層部の水分を取り除くのが困難な場合があった。 そこで、研究代表者らは深層部の水分除去を促進するため適切な時機を選んで凍結乾燥中の試料にマイクロ波を照射できるよう、各種センサーを装備したマイクロ波加熱凍結乾燥装置を作製した。本研究では試料重量測定やX線CT撮影などの手法を用い、マイクロ波加熱凍結乾燥法を実用化した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではさまざまな条件で処理実験を行った。深層部に水が残ったまま凍結乾燥処理を終えた試料には、処理後保管中に深層部が乾燥・収縮して空洞が生じたものがあった。また、劣化した試料を必要以上に長時間凍結乾燥処理し、表面が傷ついた試料もあった。 今後このような出土木製品がマイクロ波加熱凍結乾燥によって処理されれば、保存処理によって生じた不具合が減少し、出土木製品をより良い状態で後世に伝えることができる。
|