研究課題/領域番号 |
17H02032
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
堤 浩之 同志社大学, 理工学部, 教授 (60284428)
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研究分担者 |
松四 雄騎 京都大学, 防災研究所, 准教授 (90596438)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | アフガニスタン / カブール盆地 / 活断層 / チャマン断層 / 衛星画像 / 変位速度 / 宇宙線生成核種年代測定 / 地震災害 / 活断層図 / 地震危険度評価 / カブール / トレンチ掘削調査 / 古地震 |
研究成果の概要 |
実体視可能な衛星画像や地形陰影図の判読により,ヒマラヤ衝突帯西縁に位置するアフガニスタンの活断層分布図とカタログを作成した.それと既存の地質・地球物理データを組み合わせて,アフガニスタンの地体構造区を提案した.さらに,断層変位した河成段丘面の宇宙線生成核種年代測定から,長大な左横ずれ断層であるチャマン断層のカブール盆地西縁での変位速度を4-5mm/yrと算出した.また最後の大地震から500年以上が経過しているカブール近傍の活断層が,M7以上の大地震を発生させる可能性が高いことを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,アフガニスタンの活断層や地震テクトニクスに関する国際的にみても初めての実証的な研究である.本研究で地形の実体視に基づく活断層図を初めて作成し,今後の地球科学研究の基礎資料を提供できた.またチャマン断層の変位速度が北端へ向かって小さくなることが判明した.またカブール周辺の活断層が大地震を発生させる可能性のある活断層であることが明らかとなり,今後の地震災害軽減の基礎資料を提供した.また本研究を通して,アフガニスタンの若手研究者に我が国の活断層研究の技術移転を行うことができた.
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