研究課題/領域番号 |
17H02034
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
|
研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
藤本 潔 南山大学, 総合政策学部, 教授 (50329752)
|
研究分担者 |
渡辺 信 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 准教授 (10396608)
小野 賢二 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30353634)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
|
キーワード | マングローブ林 / 海面上昇 / 表層侵食 / 土砂フラックス / マングローブ泥炭 |
研究成果の概要 |
マングローブ生態系における海面上昇の影響を群落レベルで明らかにすると共に、将来予測を行うために、熱帯湿潤環境下で顕著な海面上昇が進むミクロネシア連邦ポンペイ島、および亜熱帯環境下で全球平均と同程度の海面上昇が進む西表島において現地調査を行った。その結果、ヤエヤマヒルギ属の立木密度が低下したオヒルギ群落では、林床での侵食および浸水・排水時のフラックス量が増加することでセジメントの排出が起こり、10 cm程度の海面上昇で年数cm規模の侵食が発生する可能性が示された。一方、ヤエヤマヒルギ属群落では年5~8mm程度の海面上昇に対しては、マングローブ泥炭を蓄積することで立地を維持できることが確認された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マングローブ生態系における海面上昇の影響実態を明らかにすることで、その危険性に対して改めて警鐘を鳴らすと共に、その影響を群落レベルで評価することにより、熱帯・亜熱帯地域における海面上昇下での沿岸環境保全策を構築するにあたって、マングローブ林保全や植林を活用する際の科学的根拠を与えることができる。
|