研究課題/領域番号 |
17H02080
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
大川 浩作 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (60291390)
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研究分担者 |
馬目 佳信 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (30219539)
結城 一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60301537)
野村 隆臣 信州大学, 学術研究院繊維学系, 准教授 (90362110)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 液体塞栓剤 / 天然多糖 / 水溶液 / 脳血管内治療 / 酸性多糖 / 血中成分 / 液体塞栓物質 / 塞栓性能評価 / 血管造影剤 / 細胞培養系 / 酸性多頭 / 動物血管モデル / 脳血管疾患モデル / カルシウムイオン / 血管内造影剤 / in vitro 試験 / 天然高分子 / 水溶液を基盤とする組成物 / 脳血管塞栓物質 / 水溶性多糖類 / 凝集性組成物 / 血中無機イオン / 塞栓剤 / 凝固特性 |
研究成果の概要 |
脳血管疾患治療現場では、主要疾患治療用塞栓剤の経済性と安全性は複数の問題を抱え、必ずしも、患者の Quality of Life 向上・医療費削減に繋がっていない。高齢化が進行するなか、塞栓剤問題は喫緊の技術課題である。本研究では、目下流通製品が持つ問題を低減するため、新型液体塞栓剤開発計画を実施した。期間内では実用化は目指さず、次段階の治験・認証のための基礎データ収集を目的とする計画を実施した。研究成果として、天然物基盤、かつ、血中成分と迅速に反応し凝集することで、多様な脳血管疾患に適用可能な塞栓剤試作物が得られた。研究成果は、国際特許出願・権利化され、実用化に至る可能性は高いと判断される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
安全性の高い血管塞栓剤を安価に製造できる基礎技術が、本研究により開発された。この技術は、天然多糖と低分子化合物間の相互作用を利用し、例えば、従来の経口投与薬等において用いられる多糖類の使用方法を革新し、血管内投与への応用を可能にするものである。これにより、血管内手技を担当する臨床医の治療選択肢の幅を広げる。本研究において試作した液体塞栓剤は、安価に製造することもできるため、腫瘍塞栓を含む高度医療における医療費支出削減に貢献すると期待される。
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