研究課題/領域番号 |
17H02085
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
片野坂 友紀 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (60432639)
|
研究分担者 |
金川 基 神戸大学, 医学研究科, 客員教授 (00448044)
中村 一文 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (10335630)
片野坂 公明 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (50335006)
氏原 嘉洋 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80610021)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2019年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
|
キーワード | 心不全 / メカニカルストレス / 血行動態負荷 / 心筋細胞 / メカノセンサー / TRPV2 / トランスレーショナルリサーチ / 多階層 / 成熟・分化 / 再構築 / カルシウム / 心肥大 / 心臓 / 介在板 / Ca2+ハンドリング / ノックアウトマウス / 機械受容 / TRPチャネル / 生理学 / 遺伝子 / ストレス / 生体分子 / 循環器・高血圧 |
研究成果の概要 |
心不全に至る原因や過程は一様ではないが、唯一、高血圧などの血行動態負荷は共通の引き金である。本研究では、心筋細胞のメカノセンサー分子TRPV2を核として、『メカニカルストレスを利用した心機能維持の分子基盤』を明らかにし、新しい心不全治療戦略を提案することを目的とした。この結果、メカノセンサー分子であるTRPV2は、心筋細胞の成熟を促進する役割があることを示す実験的証拠を得た。さらに、筋ジストロフィー症に関連する心筋症を呈する心臓では、メカニカルストレスに対する適応的肥大応答能を欠き病態発症が促進されることを明らかにし、Nature Communications誌に発表した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では、75歳以上の約50%が心不全患者であり、決定的な治療法は確立されておらず発症後の5年生存率も大変悪い。本研究では、心筋のメカノセンサー経路をターゲットとする画期的な心不全治療を提案するための基礎研究である。現行の血管拡張薬や体液調節因子阻害による降圧薬に加えて、本研究の成果としてTRPV2を介したメカニカルシグナル経路をターゲットとした心不全治療法を提案できれば、不全治療に新たな選択肢を供給することとなり、QOLを改善して国民を悩ます病気の克服に役立つことから、保健医療への貢献は計り知れない。
|