研究課題/領域番号 |
17H02088
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
|
研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
吉見 靖男 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (30267421)
|
研究分担者 |
六車 仁志 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (20309719)
氷見 直之 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70412161)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
|
キーワード | 神経伝達物質 / 分子インプリント高分子 / モニタリング / 神経 / 蛍光物質 / ナノ粒子 / パーキンソン病 / モデルラット / イメージング / センサ / 脳深部電気刺激 / バイオセンサ / 分子認識 / ドーパミン / グラフト重合 / カーボンペースト / 微細電極 / 電気化学 / 脳深部刺激 |
研究成果の概要 |
前年度に引き続き、分子インプリント高分子(MIP)をグラファイト粒子の表面にグラフトし、ドーパミンに対して感応性のある電気化学センサの開発を試みた。MIPの合成の際にアリルアミノカルボキシプロピオニック-3-フェロセン(ACPF)を加えることで、若干ドーパミンに対する選択性を高めることができることが確認できた。しかし脳内の疾患部位を厳密に特定するにはその選択性は不十分である。そのために、伝達物質に対して蛍光強度を変化させる蛍光分子インプリント高分子ナノ粒子をガラス板に固定することで、目的伝達物質を高選択的かつ高速に検出できるオプティカルセンサができることが解った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経伝達物質は、脳内疾患の主要因子であることが多く、この分泌の量やタイミングをモニタリングすることで、最適な治療を施せる可能性がある。脳内の伝達物質の検出には従来は柔軟な炭素電極を挿入する方法と、中空糸透析膜を挿入する方法がある。しかし前者は選択性が低く、後者はタイムラグが大きい。当初計画していたMIPを電極に固定するタイプの電気化学センサでは充分な選択性が得られなかった。しかし並行して行った、蛍光MIPナノ粒子は選択性が高く、これを透明基盤に固定したオプティカルセンサは、応答速度も高い。脳内の伝達物質をリアルタイムにモニタリングするデバイスとして期待できる。
|