研究課題/領域番号 |
17H02093
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
大矢根 綾子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究グループ長 (50356672)
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研究分担者 |
奈良崎 愛子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 主任研究員 (40357687)
宮治 裕史 北海道大学, 大学病院, 講師 (50372256)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | アパタイト / レーザー / 象牙質 / 過飽和溶液 / コーティング / フィブロネクチン / フッ素 / リン酸カルシウム / 転写 / 成膜 / りん酸カルシウム / 生体材料 / 表面・界面物性 / ナノバイオ / 移植・再生医療 / 歯学 / 歯周組織 |
研究成果の概要 |
アパタイト(歯の主成分)と生理活性物質のナノ複合膜を迅速成膜するための、2種類のレーザー技術[(1) 過飽和液中成膜技術、(2) 膜転写技術]の研究開発を行った。数種類の人工材料基材を用いて基礎的な条件検討・成膜機構解明を進め、迅速(30分以内)かつ簡便に、目的の部位にナノ複合膜を成膜する技術を確立した。得られた複合膜が、様々な機能(細胞親和性、抗菌性、耐酸性など)を示すことを各種in vitro試験により明らかにした。さらに、両技術をヒト象牙質基材(インフォームドコンセント後、提供された抜去歯牙より作製)に応用し、歯面へのアパタイト迅速成膜を実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発されたレーザー技術は、迅速性と簡便性、部位特異性を備えたアパタイト成膜技術として、歯面改質等に役立つ可能性がある。例えば、生理活性物質としてフッ素を担持させたアパタイト膜は、耐酸性と抗菌性を併せ示すことから、歯面改質剤として有用と期待される。本研究では、人工材料だけでなくヒト象牙質基材へのアパタイト成膜を実証し、歯面改質への応用可能性を示した。
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