研究課題/領域番号 |
17H02109
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
和田森 直 長岡技術科学大学, 工学研究科, 助教 (60303179)
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研究分担者 |
中川 匡弘 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (60155687)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 光音響分光法 / 内因性ガス / 内視鏡 / 医療・福祉 |
研究成果の概要 |
最近、人が病気ごとに固有のニオイを発する性質を診断に役立てようとする試みが注目されている。ニオイの診断的価値を明確にするためには、試料の採取方法の改良と分析時間の短縮とが必要と指摘されている。 そこで、研究初期より超微量ガス分析に対する超高感度性が提唱されている光音響分光法を応用して、内因性ガスが排出される部位付近で採取、分析するために、内視鏡の鉗子管路を挿通可能な寸法の光音響式嗅覚センサを開発した。既知濃度でのPA式嗅覚センサの感度特性評価をった。その結果、CO2の濃度1%以上で依存した最大振幅周波数における振幅を確認した。この値は光音響分光法のガス分析に対する能力からすれば不十分であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本装置の性能の向上を図ることができれば、視覚情報だけでなく、嗅覚情報が加わることとなり、診断精度が向上すると考えられる。以前より、重篤な糖尿病患者、腎不全患者や肝臓疾患など、病気とニオイ成分との関係はよく知られている。光音響分光法は、照射光波長を測定対象の吸収波長に合致させることにより、さまざまな原因物質に応用可能であり、多くの疾病を非侵襲に診断できる可能性がある。 また、現時点での性能でも、ニオイの測定は、各種食品の品質管理、鮮度の測定、工場排気臭や環境モニタリングなどの応用面のみならず、ニオイの測定による物理化学反応の追跡などの基礎研究に至るまでの広範囲な応用の可能性を有している。
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