研究課題/領域番号 |
17H02121
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三谷 章 京都大学, 医学研究科, 教授 (50200043)
|
研究分担者 |
松橋 眞生 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (40456885)
中井 隆介 京都大学, こころの未来研究センター, 特定講師 (10576234)
塚越 千尋 藍野大学, 医療保健学部, 講師 (20782478)
松林 潤 京都大学, 医学研究科, 助教 (00452269)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
|
キーワード | リハビリテーション / 社会性 / 内側前頭前皮質 / ユニット活動 / fMRI / ニューロン活動 / 社会的優位劣位 / 神経科学 / 不安 / 内側前頭前野 / 扁桃体 / 神経機構 / 内側前脳前皮質 / テレメトリ |
研究成果の概要 |
社会性の低下はリハビリテーションのさまざま対象者に観察される症候であるが、その神経基盤は未明のままである。本研究では、社会性に深く関わっている内側前頭前皮質(mPFC)の働きについて検索した。ヒトでは、社会性の発現において不可欠である自己認識に関連してmPFCは活動増加した。動物実験では、mPFCの前辺縁皮質(PL)ニューロンは攻撃行動の際に活動増加し、下辺縁皮質(IL) ニューロンの活性化は抗不安行動を誘発した。ヒトおよび動物においてmPFCが社会性発現に重要な働きをしており、互いに異なった活動をするPLとILが相互的調節機能を果たすことによって社会的行動が発現している可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会性の低下は、リハビリテーションの臨床においてさまざまな対象者に観察される中核的機能障害であるが、その基盤となっている神経機構は依然未明のままである。本研究成果は、臨床において既に内側前頭前皮質を活性化させる訓練法として実践され、実際にそれを用いた介入によって患者の社会的生活技術の改善効果が報告されているいくつかのリハビリテーション療法に基礎科学的根拠を与えるものである。
|