研究課題/領域番号 |
17H02128
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大須 理英子 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (60374112)
|
研究分担者 |
大高 洋平 藤田医科大学, 医学部, 教授 (00317257)
井澤 淳 筑波大学, システム情報系, 准教授 (20582349)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
|
キーワード | 脳卒中 / 意思決定 / 非侵襲脳刺激 / tDCS / リハビリテーション / 計算神経科学 / 脳神経疾患 / ニューロリハビリテーション / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
脳卒中で片方の手が麻痺したあと、リハビリである程度機能が回復しても、日常生活で麻痺手を使うのが億劫になり、回復した機能を失うことがよくある。この麻痺手を使わない習慣は、機能回復を妨げる重大な要因である。そこで本研究では「麻痺手の使用」に介入する手法を検討した。健常者による実験の結果、手の選択に関わると考えられる後頭頂葉への経頭蓋直流電気刺激によって、本人が意識せずとも、手の選択へのバイアスを加えることができることが判明した。具体的には、左の後頭頂葉に陰極を配置して脳活動を抑制し、右の後頭頂葉に陽極を配置して脳活動を賦活した場合には、左手の選択率が上昇し、さらに、反応時間も短くなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
片麻痺は脳卒中後の代表的な後遺症の一つです。退院後の生活の中で、健常側をばかりを使ってしまう「麻痺手の不使用」は、回復を阻害する要因とされています。しかし、回復期リハビリテーション病棟においては、「機能」の訓練をする一方、「使用」に対する訓練はこれまで実施されてきていませんでした。「使用」に介入することで、回復した機能を再び失ってしまうのを防いで機能を維持することができれば、リハビリテーションの効率を大きく改善し、患者のQOLを向上させると共に、医療費の削減にもつながることが期待できます。
|