研究課題/領域番号 |
17H02143
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
内藤 栄一 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 研究マネージャー (10283293)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 運動機能発達 / ゴールデンエイジ / 大脳小脳連関 / 機能的磁気共鳴装置 / 機能分化 / 半球間抑制 / 巧緻性の発達 / internal feedback / 小脳虫部 / 運動機能 / 発達 / 運動野 / 体部位再現 / 活動抑制 / クロスモダル抑制 / 脳機能分化 / 磁気共鳴画像装置 / 体部位間抑制 / 活動の限局化 / 機能的MRI / 拡散強調MRI / 機能的磁気共鳴画像装置 / 大脳-小脳連関 / 運動の協調 / 自己(固有)受容感覚 / 運動錯覚 / 自己顔認知 / 右半球 / 上縦束第3ブランチ / 身体認知 / ヒト脳機能発達 / 身体性の脳科学 / スポーツ脳科学 |
研究成果の概要 |
本研究では、ゴールデンエイジと呼ばれる小学生の時期から、脳がどのように運動機能を発達させるのかに関して、MRIを用いて可視化した。運動野においては、半球間抑制や体部位再現間抑制が小学生から中学生の時期に発達し、体部位再現という機能分化がこの時期に成熟することを明らかにした。大脳と小脳のネットワークに関しては、小学生ではまだ局所領域内での機能結合が強く、成長に伴って大脳(運動野)と小脳の遠距離領域間の機能結合が増強されることを示し、この背後には大脳と小脳をつなぐ神経線維の成熟が関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動機能はヒトの生存にとって本質的であるが、これまで、運動機能を支える脳の発達に関する知見は乏しかった。本研究は、運動野で起こる機能分化や大脳-小脳連関の発達などに関して、世界初の貴重な知見を数多く明らかにし、これらを国際科学雑誌で公表するとともに、多くの講演や総説などでその成果を積極的に社会に還元した。本研究は、運動システム脳科学を重厚化させ、スポーツトレーニングの指針にもなりうる基礎脳科学の知見を数多く提供することに成功した。
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