研究課題
基盤研究(B)
本研究では身体障がい者スイマーの最速泳フォームを解明することを目的とした.まず片麻痺スイマーを対象とし,研究代表者らが開発した水泳の力学シミュレータSWUMを用いた最適化シミュレーションを実行した.その結果,得られた最速フォームは泳速度を0.2 m/s以上増大させることが明らかとなった.次に別の障がいの種類として,片前腕欠損スイマーについても同様の最適化シミュレーションを行い,欠損側の動作の改良により,泳速度が約7%増大することが明らかとなった.さらに検証用の人間型スイマーロボットについても性能向上が実現された.
本研究は実際の身体障がいスイマーを対象とし,より泳速度を向上させる泳フォームを数理的に解明することを目的としており,水泳においてこのような試みは世界的に見てもまったく行われておらず,学術的見地からも非常に意義深いものである.また実際のパラリンピック出場選手を被験者とし,研究結果が選手およびコーチにフィードバックされてトレーニングに活かされている.その結果,選手のパフォーマンスが実際に向上すれば,社会的にも大変意義深いものとなる.
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件) 備考 (4件)
Journal of Biomechanical Science and Engineering
巻: 15 号: 1 ページ: 19-00467-19-00467
10.1299/jbse.19-00467
130007818523
http://www.hei.sc.e.titech.ac.jp/nakashima_labo/motomu/index.html
http://www.swum.org/index_j.html