研究課題/領域番号 |
17H02152
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山本 裕二 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (30191456)
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研究分担者 |
木島 章文 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10389083)
横山 慶子 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 講師 (30722102)
奥村 基生 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (90400663)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
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キーワード | 対人技能 / ダイナミクス / 準備動作 / 対人技能ダイナミクス |
研究成果の概要 |
本研究では,投手の投球動作に関する事前情報の操作が,打者のボール速度の予測,知覚と打動作に及ぼす影響を,実際のビデオ映像とバイオロジカルモーションで検討した.その結果,投手の事前の動きが早い,あるいは遅い場合には,ボールの速度が同じであるにもかかわらず,ボール速度を速い,あるいは遅いと予測,知覚し,行為もこれと一致するように尚早,遅延した.さらに,これはバイオロジカルモーションで両腕の情報を遮蔽した場合には生じず,ヒトは他者の,特に動きの速い身体部位の変化から他者の動きを予測,あるいは知覚している,つまり,他者の動きにダイナミクスを見出し,その情報に基づいて行為を行っていると考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来運動技能に関しては,個人技能の制御や学習が扱われてきた.本研究の意義は,対人技能が事前情報のダイナミクスに基づいている可能性を示唆したことである.このことは,いわゆる「阿吽の呼吸」といわれるような,他者との協働や共感がダイナミクス,すなわち時間変化,しかも実際にこれまで重要と考えられてきた情報に先立つ事前情報に含まれるダイナミクスであることを示唆している.今後,他者との共感を育むために,こうした事前情報に含まれるダイナミクスに着目する必要がある.
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