研究課題/領域番号 |
17H02164
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中村 桂子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00211433)
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研究分担者 |
清野 薫子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (10508336)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 健康格差 / ヘルスプロモーション / ヘルスリテラシー / 生活習慣病 / 母子保健 / 学校保健 / バングラディシュ / アフガニスタン / ベトナム / ヘルシースクール / ラオス / タンザニア / モンゴル / フィリピン / 社会医学 |
研究成果の概要 |
健康の社会的格差とその仲介因子、格差縮小をもたらす介入について分析を行った。バングラディシュの糖尿病患者教育における健康格差について分析し、糖尿病の医療が提供されても、貧しい世帯の患者は医療機関の受診が少なく、疾病の自己管理の実践が伴わないことが、血糖のコントロール状況の格差の仲介因子であることを明らかにした。日本の学校単位の健康推進教育と健康格差縮小との関係において、社会経済水準が低い地域では効果が健康推進効果が限定的であることを明らかにした。フィリピンの高齢者において、世帯の豊かさによらず加入が可能な医療保険制度の導入により、医療保険加入と医療利用の社会的格差が縮小したことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に社会経済的水準が低い集団に疾病が多く社会的健康格差と呼ばれている。標準的な疾病予防治療プログラムを導入することにより豊かな集団は健康改善がすすむ一方貧しい集団の健康改善は限られ、健康格差がさらに拡大することがある。これを「ヘルスプロモーションパラドックス」とよぶ。社会経済水準の格差と健康の格差との関係を仲介する因子を解明し、患者の知識や行動変容、受療行動における健康推進の効果が、社会経済的水準が低い集団において得られる介入手法を開発することにより、社会的健康格差の拡大を回避する必要がある。本研究は、健康格差を最小化する健康推進介入手法を研究するモデルを示した。
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