研究課題/領域番号 |
17H02184
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
若林 一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70220829)
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研究分担者 |
江口 良二 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00461088)
大門 貴志 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (40372156)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | マイクロRNA / 虚血性心疾患 / 人種差 / 血管平滑筋細胞 / 血小板 / 赤血球 / 動脈硬化 / 血管機能 / 血管細胞 / Japanese paradox |
研究成果の概要 |
わが国では欧米先進国に比べて虚血性心疾患による死亡率は著明に低い。この原因解明の目的で、血中マイクロRNA (miRNA)のレベルを網羅的に解析し、日本人とオーストリア人の男性で比較検討した。両国間で372種類のmiRNAに有意差を認め、これらの標的分子として、血管平滑筋細胞のコラーゲンおよび泡沫細胞のサイトカイン(IL-1、IL-6、IL-8、TNF)とMMP(3,9)が示唆された。また、虚血性心疾患と関連することが報告されている12種類のmiRNAの血中レベルに両国間で有意差を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では欧米に比べて心筋梗塞などの虚血性心疾患の死亡率が低いが、その理由は不明である。そこで、蛋白質の転写発現を調節するマイクロRNA (miRNA)の違いを検討した。日本人とオーストリア人の血中のすべてのマイクロRNAレベルを調べたところ、372種類のmiRNAに差が認められ、これらのmiRNAは動脈硬化の進行に関連する動脈壁の複数の蛋白の発現を調節していることが判明した。日本人で虚血性心疾患が少ない理由にmiRNAが関係している可能性を、本研究は世界で初めて示唆した。
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