研究課題/領域番号 |
17H02197
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 國學院大學北海道短期大学部 |
研究代表者 |
草薙 恵美子 國學院大學北海道短期大学部, その他部局等, 教授 (90341718)
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研究分担者 |
星 信子 札幌大谷大学短期大学部, その他部局等, 教授 (20320575)
高橋 義信 札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (30226906)
高村 仁知 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (70202158)
森口 佑介 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (80546581)
八若 保孝 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (60230603)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 学童期 / 気質 / 金属暴露 / 乳歯エナメル質 / 実行機能 / 前頭葉機能 / 運動発達 / 家庭環境 / 重金属暴露 / 遊び |
研究成果の概要 |
幼児期に毛髪金属量を測定した子どもを追跡し、学童期の心理、運動、脳活動の発達、及び食物摂取等について調べた。また、これらの子どもの脱落乳歯エナメル質中金属濃度測定により胎・乳児期の金属暴露量を測定した。幼児期水銀暴露は子どもの学童期気質発達に負の影響を与え、またアルミニウムと鉛は男児の微細運動に負の影響を与えていたが、脳機能発達への影響はなかった。学童期栄養摂取、特にn-3系脂肪酸摂取は投運動能力や認知的柔軟性の発達と関連することが示唆された。さらに、幼児期毛髪金属量への影響要因について検討した結果、ヨーグルト摂取が鉛やアルミニウムの暴露量低減に有効であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金属暴露への敏感期は主に胎児期とされ、幼児期の金属暴露に関する研究が乏しい中で、幼児期金属暴露がその後の子どもの気質及び微細運動の発達に影響を与えるという結果から、発達における幼児期の重要性があらためて示された。また、殆どの研究が試験管内或いは動物実験により乳酸菌の金属暴露に対する効果を検証している中で、実際にヒトを対象にヨーグルト摂取による有害金属暴露量低減効果を見出した意義は大きく、効果を得るための摂取頻度は週4~6回以上という知見により幼児の有害金属暴露を防ぐための具体的方略を提示した。さらに乳歯エナメル質中の複数の金属濃度測定値は日本の乳幼児の金属暴露量を示す貴重な資料である。
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