研究課題/領域番号 |
17H02229
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
今井 昭夫 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20203284)
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研究分担者 |
栗原 浩英 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30195557)
村上 雄太郎 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 教授 (50239505)
野平 宗弘 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (80711803)
今村 宣勝 東京外国語大学, その他部局等, 講師 (00796154)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ベトナム地域研究 / ベトナム近現代史 / ベトナム宗教 / ベトナム語 / ベトナム立憲史 / 日本語・ベトナム語の対照研究 / 漢越語 / ベトナム / 民衆宗教 / 中越戦争 / 人文佳品 / 明師道 / ファム・コン・ティエン / グエン・ズー / アジアの環境問題 / 中越関係 / 小中華 / 漢字文化圏 / 漢文学 / 燕行文学 / 冊封体制 / ファン・ボイ・チャウ / 地域研究 / 中越関係史 |
研究成果の概要 |
本研究は、言語、宗教、歴史、国際関係の各側面から現代の中越関係を捉えようとする試みである。言語面では現代ベトナム語における漢越語の研究を通して、漢字のもつ語彙作成力が健在であることを確認した。宗教面では、19世紀後半以降に中国の民衆宗教が伝播し、現在にいたるまでその潮流が「明師道」、「カオダイ教」などに伝えられていることを明らかにした。歴史、国際関係の面では、1979年勃発の中越戦争が1か月の限定戦争ではなく、1989年まで続く十年戦争であることを提唱した。フランス植民地期を含むベトナム近現代史において、離反・反発もありながら、一貫して同時代中国の強い影響をベトナムは受けていることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究による言語研究の成果である『日越2か国語における漢語用法の対照』は、従来の音韻的・語彙論的な漢越語研究にとどまらず、語法にまで踏み込んで研究した点が画期的だといえる。宗教研究では、日本で初めてベトナムの宗教「明師道」を紹介し、中国の民衆宗教やカオダイ教との関係を明らかにした。歴史・国際関係の研究では、中越戦争が1979年2月から3月にかけての1か月の「限定戦争」ではなく、1989年まで続く十年戦争であることを、アジア政経学会2020年春季大会において、本研究のメンバーが中心となって開催した分科会において発表した。これは従来の定説を覆すものである。
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