研究課題/領域番号 |
17H02233
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
富田 晋介 名古屋大学, 環境学研究科, 特任准教授 (60378966)
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研究分担者 |
夏原 和美 東邦大学, 看護学部, 教授 (00345050)
梅崎 昌裕 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (30292725)
Badenoch Nathan 京都大学, 国際戦略本部, 特定准教授 (50599884)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 東南アジア / ラオス / 水田 / 焼畑 / 健康 / 適応 / 生業 / ライフヒストリー / 東南アジア研究 / 生態環境利用 / ライフサイクル / 生態人類 / 世帯のライフサイクル / 地域史 |
研究成果の概要 |
本研究は、東南アジア大陸山地部に小首長国における低地/山地関係の多様性が何によって生み出されてきたのかに答えようとした。ラオス北部を対象に、低地と山地住民の健康状態に焦点を当て研究を行った。結果、水田や焼畑といった農業形態の違いや生態環境の違いによって、健康状態に差があるとは言えなかった。また、低地住民の方が、山地住民よりも酸化ストレスが高いことがわかった。ラオス北部の山地と低地間で、腸内細菌叢における種構成と種数において明確な違いが見られた。低地や山地といった微地形や微気象、および自然資源利用の違いや食用とする植物の多様性が関係していると思われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東南アジア大陸山地部は低地民からの視点から語られることが多かったが、近年山地民の視点からの研究が増え、双方の視点からの研究が進んでいる。ただし、低地民からの視点とされる研究のほとんどは、より勢力の大きい支配者の視点であった。この研究は、辺境の低地民という新たな研究の視点を加え、東南アジア地域研究に貢献する。また、この研究は、ラオス北部住民の微量元素への暴露と腸内細菌叢の多様性を調査した。微量元素と腸内細菌叢の研究は、自給自足的生活を営む人口集団に関する研究が極めて少ない。よって、この研究で得られた成果は、それらの研究分野において、より包括的な理論形成に大きく貢献するものである。
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