研究課題/領域番号 |
17H02281
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高橋 陽一郎 日本大学, 文理学部, 教授 (80333102)
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研究分担者 |
上野山 晃弘 日本大学, 危機管理学部, 講師 (00440024)
板橋 勇仁 立正大学, 文学部, 教授 (30350341)
多田 光宏 苫小牧工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (40413710)
竹内 綱史 龍谷大学, 経営学部, 准教授 (40547014)
伊藤 貴雄 創価大学, 文学部, 教授 (70440237)
齋藤 智志 杏林大学, 外国語学部, 教授 (70442019)
河村 克俊 関西学院大学, 法学部, 教授 (90283910)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | ショーペンハウアー / 世界 / 苦 / 意志と表象としての世界 / 西洋思想史 |
研究成果の概要 |
思想と藝術の両分野に多大な影響を与えたショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer, 1788-1860)の哲学に関する研究を、その主著『意志と表象としての世界』の刊行200周年を機縁とし、本書の成立史や現代的意義といった角度から行った。そのために計4回の国際研究集会を開催し、世界7か国から斯学の権威・若手研究者らが参集した。ショーペンハウアー哲学は、一つの体系として、認識論、存在論(自然哲学)、美学、倫理学(宗教論)の各領域を統べ、しかも4回にわたる研究集会の蓄積を得られたため、その成果は最新というにとどまらず、斯学の研究史上最大規模の成果となる見込みとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ショーペンハウアーの哲学は、古来「ペシミズム」と呼ばれてきたことが端的に示しているように、人間の現実の生活や人生観に密着した哲学である。そのため本研究は、とりわけ現今の世界が直面している病気や戦争といった困難な状況下で、あるいは環境問題や生命倫理問題といった問題圏のなかで、ショーペンハウアー哲学がいかなる意義を持ちうるかを最新資料に基づいて根拠づけた点に、そのもっとも大きな社会的意義と学術的意義を有し得たと思われる。しかし同時に、今回テキストそのものが持つ意図をその遺稿にまで遡って吟味したことも、そうした社会的・現代的意義を確実なものとするために是非とも必要な基礎的作業であったと思われる。
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