研究課題/領域番号 |
17H02293
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
橋爪 節也 大阪大学, 総合学術博物館, 教授 (70180817)
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研究分担者 |
伊藤 謙 大阪大学, 総合学術博物館, 特任講師(常勤) (00619281)
明尾 圭造 大阪商業大学, 公共学部, 准教授 (30440960)
石田 惣 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 学芸課, 主任学芸員 (50435880)
松浦 清 大阪工業大学, 工学部, 教授 (70192333)
塚腰 実 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 学芸課, 外来研究員 (80250257)
中谷 伸生 関西大学, 文学部, 教授 (90247891)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 木村蒹葭堂 / 本草学 / 美術史 / 大坂画壇 / 自然科学 / 文人画 / 薩州蟲品 / 文理融合 / 大坂 / 博物学 / 江戸期 / ネットワーク |
研究実績の概要 |
国内の複数の公的機関および個人所蔵家、古美術商、古書店などとも連携し、蒹葭堂自筆の「文人画(南画)」作品、および蒹葭堂旧蔵と伝わる日本・中国・朝鮮他の書画資料に関して、写真撮影を含む悉皆調査を実施した。以上の悉皆調査によって得られたデータを精査し、基準作との絵画様式の比較検討、資料の伝来調査、すでに調査を終えた蒹葭堂の印譜をもとに各作品の真贋および制作時期の検討を行うことで、蒹葭堂の基準作ならびに旧蔵品を確定した。 これまでの調査で蒹葭堂が関与したことが明らかとなった博物図譜である「奇貝図譜」、「薩州蟲品」(いずれも辰馬考古資料館所蔵)、「諸国異魚図」(杏雨書屋所蔵)等について、収録された生物の同定および産地の考察を進めると同時に、各図の標本図としての精度・描画の技法について調査した。 これらの結果を踏まえ、美術史研究では、文人画のみならず写生派の領域も加えるとともに、時代を近代にまで広げて大坂画壇の実態と、この街で培われた美意識に関する調査研究の成果として、国内や国際シンポジウムにも参加して、研究成果を報告するとともに問題を提起した。 さらに、自然科学分野の研究においては、本草学資料の中でも、今まで進めてきた鉱物分野にのみならず、美術との境界線上ともいえる古代から江戸期そして現代の伝統織物において用いられる染色材料となる植物についての研究も実施した。その研究については1報の学術論文としてアクセプトされている。 最終年度である本年度は、結果の集大成として、本草博物学や美術工芸、漢詩、基調書の収集など多岐にわたる蒹葭堂自身の活動について、中国や朝鮮の政情、風俗の情報や貿易などについても触れた辰馬考古資料館所蔵の文献を整理し、基礎資料集成として刊行した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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