研究課題/領域番号 |
17H02298
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 学習院大学 (2021-2022) 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 (2017-2020) |
研究代表者 |
皿井 舞 学習院大学, 文学部, 教授 (80392546)
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研究分担者 |
塚本 麿充 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00416265)
神居 文彰 佛教大学, 公私立大学の部局等, 非常勤講師 (10411117)
早川 泰弘 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, センター長 (20290869)
城野 誠冶 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化財情報資料部, 専門職員 (70470028)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 平等院鳳凰堂 / 空間荘厳 / 観無量寿経 / 国風文化 / 荘厳 / 空間の荘厳 / 仏堂空間 / 空間構成 / 浄土 / 仏堂荘厳 / 平安仏画 / 空間構造 / 彩色 / 仏堂内空間 / 来迎図 |
研究成果の概要 |
平等院鳳凰堂は、平安時代後期のいわゆる国風文化の様相を具体的、総合的に知ることのできる唯一の遺構と言っても過言ではない。こうした重要遺構である鳳凰堂については、各分野の研究者によって、多くの調査・研究が積み重ねられてきた。しかしながら、鳳凰堂内の空間が「西方浄土」なのか、「来迎の様」を表しているのか、見解が分かれている状況だった。本研究では、修理時の足場を利用して、これまで確認しづらかった柱にほどこされた文様パターン等を確認し、その図像を分析することによって、あらためて『観無量寿経』にもとづく堂内荘厳であったことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平安時代の対外交流史研究が盛んになった2000年代以降、平安時代中期以降の文化、とりわけ「国風文化」をいかにとらえ直すかが大きな課題になってきた。日本独自の文化と評価されがちな文化について、前代と変わらないか、むしろそれよりも中国の影響が強いと考えられる説が新たに浮上した。そのなかにあって、もう一度基本に立ち戻り、もっとも思想があらわれやすいと考えられる空間荘厳の文様パターンなどを確認することで、あらためて国風文化期の美術を体現している鳳凰堂荘厳の理解を進め、日本の古典としてその後の文化の基礎をなす国風文化の形成についての議論にも一石を投じた。
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