研究課題/領域番号 |
17H02316
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 兵庫県立大学 (2019) 筑波大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
今泉 容子 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 社会応用情報科学研究センタープロジェクト研究員 (40151667)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ブレイク / 複合芸術 / 足 / 18世紀 / 医学 / ジェンダー / 英国 / ロマン主義 / イギリス / ウィリアム・ブレイク / 彩飾詩 / イギリス・ロマン主義 / 表象 / 人体 / 交わり / 堕落 / 詩 / 絵 |
研究成果の概要 |
本研究が対象としたのは、英国ロマン主義期の詩人・画家・彫版画師ウィリアム・ブレイク(William Blake)の「彩飾詩」(Illuminated Poetry)とよばれる複合芸術の全作品であった。研究目的は、彼の作品に頻出する「足」の意味を、18世紀の医学的ディスコースに関連づけながら、またゴシック文学/エロティック文学における「足」の描写と比較しながら、解明することであった。本研究の独創的な成果は、ブレイク作品に描かれた「足」の表象にジェンダー認識が見られること突きとめ、従来のブレイク研究では抜け落ちていた「女のセクシュアルな足」の意味と役割を分析したことであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が目指した方向は、従来のブレイク研究の方向とは、はっきり異なる。ブレイク作品における「足」の研究は、アードマンやデイモンの古典的研究書によって本格的にはじめられたが、そこにはジェンダー的パースペクティヴは入ってこなかった。切り捨てられていたジェンダー的視点に立つブレイク研究は、まだはじまったばかりであるが、本研究は国内外で実践される「本格的な」ジェンダー論的ブレイク研究として大きな意義をもつであろう。 また、「足」という身近な人体部位の表象研究の成果は、十数年にわたって各地で実施してきた「社会貢献事業」(たとえば青少年育成や生涯学習)を通じて、一般市民へ広く還元できうると考えている。
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